問題を解決するには2つのアプローチがあります。
1つは原因思考です。悪いことには原因がありそれを治すという解決方です。
もう1つは、望む結果にフォーカスする目的思考です。
吃音治療に適したアプローチは、後者の目的思考になります。
なぜなら、前者の原因思考はネガティブなものにフォーカスをおきます。
悪かった時のことを思い出すという行為が、吃音の原因となっているニューロンのパターンを強化させてしまいます。
つまり原因に目を向けば向けるほど、吃音にとって悪いトレーニングをしているようなものなのです。
新しいニューロンの発火パターンを構築したいなら、目的思考にフォーカスし、上手く話せている状態を作るという新しい創造が必要になってきます。
また、吃音のように複雑に原因が絡み合っているものほど、目的思考に向いています。
例えば、複雑な問題として夫婦関係ならば、喧嘩の原因ばかりを考えてもキリがありません。それよりもどういう夫婦が理想かを話し合い、その理想像に向かって努力したほうが良い夫婦関係が出来ます。
吃音も目的思考を用いて「上手く話せている時はどんな時か?」を観察し、それを再現するということを行っていくということが吃音を治すのに大切だということを頭の片隅に入れておきましょう。